ポン黒岳
黒岳6 合目付近エゾマツの枝に昨夜の雪が積もっている。雪が止んで、すっきりとした青空にホシガラスにも安堵感が漂う。さあ、大好物のマツやトウヒの実を探しに行こう。ホシガラスは細身のハトくらいの大きさで、カラスの仲間。春の訪れをいち早く察知して巣作りを始める。
十勝岳麓美瑛町カラマツの芽を食べに来たのだろうか。耳の先には、冬毛を示す長い房毛がピンと張って、すまし顔が凛々しい。高い木の枝元に丸い巣をかけて、この小さい身体で冬眠せずに一頭だけで冬を乗り切るって、凄い。仲間のシマリスは地面の中で冬眠し、モモンガは木のうろで数頭が固まって暖をとってるのに。
ポン黒岳ここカムイミンタラでも、夏場ハイマツ帯でよく繁殖し、写真のような岩の上やハイマツの枝先など見晴らしの良い場所でチリチリチリとさえずっている。夏場は藪の中に潜んで暮らし、なかなかその姿を見つけることは難しい。種名のカヤクグリは��茅潜り��から。生態をよく知っている人が名付けたのだろう。日本固有種(含南千島)
黒岳山頂大空を高々と群れで飛び交う。鎌のように鋭い翼と腰の白さが輝くアマツバメ。ご存じのスズメ目ツバメとはまったく違う鳥で、翼を拡げると40cm を超える大きさ。太平洋沿岸の各地に広く分布し、夏になるとカムイミンタラの断崖へ帰ってきて繁殖する。飛びながら昆虫を捕らえるし、飛びながら眠ることもあるという。崖には足の爪を引っかけて縦に止まり、地面に落ちてしまうと飛び上がることはできない。
ポン黒岳下界ではまだまだ残暑が厳しい頃、カムイミンタラでは、ナキウサギたちがそろそろ越冬の準備に取りかかる。ひと冬分の食料のために、ペアが協力して周囲のガンコウランやウラシマツツジなどの葉を干して岩陰に運び込む。雪に被われた岩の下は快適な空間で、ときおり岩の隙間から顔を出してお天道さまに挨拶をする。
黒岳6合目付近雪の穴から顔を出しているのが、ユキウサギ。本州のノウサギとは別種。単独で暮らし、巣穴を掘らない。母親は授乳の時だけ子を訪れ、子は生まれた時から毛が生えていて目も見え耳も聞こえ、一ヶ月後には独り立ちする。冬の下の草を食べるために雪を掘り、そこを拡げて吹雪を凌いていたのだろう。この直後に飛び出して走り去った。まさに、脱兎の如く・・・
各写真の撮影ポイントです。