市根井孝悦山の世界 母なる大地大雪山
11・12月厳冬の旭岳を行く
2009年カレンダーに掲載
 数日続いた吹雪が嘘のように晴れ上がる。風雪がいかに激しかったかを示すように巨大なシュカブラが幾重にも雪面に刻み込まれている。この旭岳周辺一帯で最も好きな場所が夫婦沼より望む山の姿である。夏、雪解け水をたたえコバルトブルーに輝く沼も、吹き溜りの雪に埋もれ北海道第一の高峰の雄大さを演出しているからだ。撮影中、岡花博文氏のパーティーが通り、暫し山談義に花を咲かす。大雪山国立公園自然指導員をしている彼には山で随分お世話になった。それにしても今日まで沢山の出合いに恵まれたものだ。確かに山は素晴らしい。だがそれら一つひとつの想いを重ねると山は一層輝きを増す。来る年はどんな出合いが待っているのだろうか?とふと期待に胸がはずむ。
11・12月の写真
2007年11・12月掲載 2008年11・12月掲載 2009年11・12月掲載 2010年11・12月掲載 2011年11・12月掲載
撮影地点