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Q&A

大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイのQ&A

黒岳の紅葉はいつ頃が見頃ですか?

9月にはいると黒岳頂上から色づき始め、1ヶ月以上かけて層雲峡の温泉街まで下りてきます。
毎年紅葉の進み具合は異なりますが、以下のような目安となります。
 9月上旬 黒岳山頂
 9月中旬 黒岳山頂~七合目
 9月下旬 黒岳五合目
10月上旬 層雲峡温泉街

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大雪山黒岳にお花が多いのはどうして?

火山活動によって複雑な地形が形成され、砂礫地、岩礫地、湿地などの様々な植物環境があることや、もともと氷河期の南下による種がその環境に適し、海から渡ってきた花々の交差点であることも高山植物の多い理由としてあげられます。特に、黒岳は大量の積雪と雪崩の影響があって大量の水分が供給されると共に、傾斜が急すぎて地下水が停滞することがなく、栄養状態がいいことで中性のお花畑が発達しています。

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「黒岳」という名前の由来はなんですか?

大雪山系はアイヌや、地名を由来とした名称が多いのですが、黒岳は山頂付近の黒っぽい山肌に由来されておりまして、小泉英雄の「山岳」第12年第2・3号(1918年)、「山艶鋭く尖り黒色を呈し…」から来ておりますが、また、同じ理由でも松浦武四郎の命名ではないかともいわれています。

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黒岳を登山するときは、どのような服装がいいですか?

基本的には、足元をしっかりしましょう。長い時間の歩行は知らず知らずのうちに足元に疲れがたまり最後によくくじいたりします。くるぶしまで保護されるハイカットの登山靴がおすすめです。
動きやすく、保水性、撥水性のあるアンダーウェア、上着を脱ぎ着しながら調整し易いもの。上下セパレートになった、ゴアテック素の合羽も必需品です。特にお盆過ぎからの登山には防寒着は必須です。

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学術的にも大変有名な黒岳の垂直分布とは

高緯度、北方系植生のため、約1600m~1700mの低い標高で森林限界となります。600m~900mが針広混合樹林帯、900m~1300mが針葉樹林帯、1300m~1500mが移行帯、1500m~1800mがダケカンバ帯、1800m以上がハイマツ帯となり、山頂は1984mです。

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黒岳を登山するときに、途中に水場はありますか?

 ロープウェイを出ますと黒岳石室まで水場はありません。その水場も煮沸が必要ですのでロープウェイ出発前にたっぷりと持っていきましょう。
なお、黒岳石室の水場は雪解け水や雨水をためたものを利用しています。天候状況によって枯れてしまうことがありますので、事前に情報を得て登山にご活用ください。

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黒岳登山中にトイレはありますか?

黒岳五合目にあるロープウェイ黒岳黒岳駅を出ますと、黒岳山頂の先にある黒岳石室までトイレは一切ありません。(※七合目リフト降り場にもありません。ご注意ください)
層雲峡温泉街のビジターセンターで携帯用トイレを販売しておりますのでそれをお持ち下さい。使用後の携帯トイレは層雲峡温泉街にあるビジターセンターにて回収しています。

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黒岳登山道の雪はいつ頃まで残っていますか?

黒岳登山道の斜面は北向きのため、大雪山国立公園の中でも遅くまで雪が残ります。
大雪山では毎年6月下旬が山開きシーズンですが、6月下旬はまだ登山道に大きな雪渓が残っています。天気が悪い日や朝夕には雪が固く、滑落する危険性もあります。アイゼンを装備するなど、十分お気をつけください。
黒岳登山道上の雪が解けきるのは7月中旬以降です。ただし、その他の登山道、後旭岳や北鎮岳中腹など更に遅くまで雪が残る箇所があります。

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登山の心得

 黒岳は、ロープウェイ、リフトで容易にアクセスすることができ、山頂までも標高差約500mと登山初心者でも登ることができますが、高緯度のために厳しい高山環境をもっています。
充分な水と食料、行動食、防寒対策、しっかりとした足元装備で登山しましょう。
単独登山をなるべくひかえるとともに、万が一を考え必ず入山手続きを済ませて出発しましょう。

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冬の間、ロープウェイは営業しているの?

冬も整備期間を除きましてロープウェイは運行しております。1月や2月はマイナス20℃~30℃になることも、厳寒期の山岳環境を味わってみてはどうでしょうか。
豊富な積雪のある黒岳ならではの楽しみとして、スノーシューハイキングも行っています。
整備期間は例年1月頃ですが、年によって変わることがありますのでお問い合わせください。

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大雪山や層雲峡の発祥について

約200万年前の噴火で直径が数kmのカルデラが発生して、この中央に火口丘が生じ溶岩が噴出して現在の地形を形成し、その外輪山である、北鎮岳、北海岳、中岳、黒岳、赤岳など2000m級火山群の総称が大雪山です。
 その噴火の火砕流で埋め立てられた150m~200mの冷え固まった堆積物が石狩川の侵食でできた渓谷が層雲峡と呼ばれています。

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